【社畜疑似体験】現実だったら笑えない!カードゲーム「今日も帰れない」
社畜の擬似体験をしながら遊べる「今日も帰れない」というカードゲームの紹介をしたいと思います。
SE界隈で盛り上がること必至のこのゲーム、早速紹介していきましょう。
「今日も帰れない」とは
概要
アナタは、新進気鋭のベンチャー企業・株式会社 CHI-KU のヒラ社員です。今日から新たにスタートした超大型無謀プロジェクト「Endless working」のスターティングメンバーに選ばれました。プロジェクト完遂のために身を粉にして働きましょう。
果たしてアナタは、帰ることはできるのか….それは己の運と勘にかかっている!社畜体験風チキンレースカードゲームの登場です!!!
プレイ人数:2〜6人(推奨3〜5人)
プレイ時間:〜10分
難易度:易しい
パッケージはなかなかポップな感じです。ここから始まる阿鼻叫喚の時極絵図が待っているとは想像出来ません。
ルール説明
大まかに分けると以下3種類の進捗カードがあります。
- TASKカード(緑色) 8種43枚
- STOPカード(赤色) 4種6枚
- ENDカード(黒色) 2種4枚
全てのカードを裏返して最大3枚までカードをめくり(進捗を進める)、TASKカードを集めます。終了条件を満たすまで順番に消化していき、最終的に最大TASKカード所持者(一番タスクをこなした人)の勝利というゲームです。
ただし、TASKカードにはそれぞれ異なる効果があり、効果を発動するとそれ以上進捗を進めることができません。
逆に、最大の3枚カードをめくると3枚目のTASKカードの効果は必ず発動しないといけません。
また、STOPカード、ENDカードを引くとそのターンに引いたTASKカードは全て捨て札となり、それ以上進捗を進めることもできずにSTOPカード、ENDカードの効果が発動されます。
ざっくりと説明するとこんな感じなんですが、各種カードの効果により、全体的に場が荒れることが多いです。
うまく社畜のデスマーチ感が再現されており、同業者の人とプレイすれば盛り上がること間違いなしです。
TASKカード
各種効果はこんな感じです。
残業
山札から追加でプラス分のカードをめくる。(+1から+3まであります。+で引いたTASKカードは効果を発揮しませんが、STOPカード、ENDカードなら効果を発揮してそのターンで取得したTASKカードを全て捨て札に)
全てTASKカードを引ければ一気に手持ちのTASKカードを増やすことができますが、STOPカード、ENDカードだと全て捨て札になるので使い道が難しいです。
残業すればするだけ成果が出る!と思っている人たちに現実を突きつけてあげたい一枚です。
方針転換
進行順を逆転します。
UNOで言うところのREVERSEカードですね。
方針転換だらけのプロジェクトではチームの不信感を買います。このカードでもれなく次の手番の人からのイライラをゲットできるでしょう。
監査
山札の上から5枚を見て好きな順番に入れ替えることができます。
次の手番の人に対してトラップを仕掛けることも可能な強力なカードです。
どんどんトラップを仕込んでプロジェクトを崩壊に導きましょう。(その方が盛り上がるので!)
接待
プレイヤー二人の取得済みカードを交換します(自分も指定可)。
こちらも場を荒らすことが目的と思われる強力なカードです。
プロジェクトに接待は必須!どんどん自分を接待してくれたまえ!状態ですね。
有休消化
次の手番のプレイヤーは強制的に3枚めくります。
有給を消化するということは、他の誰かがその分進捗を進めなくてはならないということ。ルール的には非常に納得がいきますが…
スケジュールは多少の有休を消化する前提で組んでください!(必死)
パワハラ
指定プレイヤー一人の取得済みカードを全て取得します。
これはひどい….。まさにパワハラ。今まで苦労して積み上げた成果を全てパワハラで持って行かれるという鬼畜の所業です。
STOPカード
こちらがSTOPカード。各種効果は以下のとおりです。
入院
取得カードを全て次の手番のプレイヤーに渡します。
入院したら自分の成果は全て他の人が横取りしてしまうということですかね。現実って怖い….
部署再編
全プレイヤーは取得済みカードを全て次の手番のプレイヤーに渡します。
部署再編ってコストだけかかって目に見える効果があるようには感じられないのですが、自分にはわからない何か高尚な理由があるんですかね?
強制飲み会
全プレイヤーは取得済みカードの半分を捨て札にします。
自分的には「飲み会待ってましたーーーーーーー!!!!!!」状態なんですが、もちろん飲み会があれば進捗は進められなくなりますね。しかし取得済みカードの半分を捨てるって….
要するに成果物の資料とかを飲み会で酔っぱらって失くしたっていうことじゃ….
始末書
全てのプレイヤーは取得済みカードを一番少ないプレイヤーの数に合わせます。最小0枚。
始末書を書くレベルの失態を犯したら、そのプロジェクト全体の責任だ!といったところでしょうか…
始末書書いたことないのでわかりませんが。
さすがに赤いだけあって全体的にひどい効果が多いです。これらのカードのせいで、場が荒れすぎて最後の最後まで結果がわからないというのが盛り上がれるポイントかもしれません。
ENDカード
こちらがENDカード。まさにブラックです。
こちらはルールにより使用するカードが異なります。
ノーマルルール
- 「今日も帰れない」を除外します。
- 「仕様変更」を同じプレイヤーが二枚引いたらゲーム終了です。
一発アウトルール
- 「仕様変更」を除外します。
- 「今日も帰れない」を引いたらゲーム終了です。
仕様変更
次のプレイヤーから山札からめくる最低枚数が+1枚される。最大枚数は3枚で増えない。
恐怖の仕様変更カード。この言葉を聞くだけで膝が笑って立ち上がれなくなってしまう人もいるかもしれません。
今日も帰れない
即ゲーム終了です。
やはりどんなブラックプロジェクトでも毎日家に帰ることはデフォということですよね!
まとめ
このゲーム、同業者たちでやれば盛り上がること間違いなしです!
仮に内情を知らない人がいたとしても、IT土方と言われるこの業界の現実を多少なりとも味わうことができるかもしれません。
また、1勝負終わった後の反省会という名の飲み会で「そういえば〇〇ってプロジェクトでこんなことあってさー」という愚痴話に花が咲くことうけあいです。
ゲーム自体は、全体的に場が荒れることが多いので必勝法のようなものもありません。当然緻密な計算とかも無駄骨となります。
良く言えば最後までわからないので一発逆転が狙える。
悪く言えば大味なゲーム。
といったところでしょうか。
一回あたりのプレイ時間も短いので、これをメインでやるというよりは息抜きがてらに一戦交えるくらいの使い方がいいかもしれませんね。